カリ(肥料の成分)の役割
カリは、カリウムの略ですが、「根肥」と呼ばれる栄養素であり、根の発達を促進する性質を持つと言われています。しかしこれは正確な説明とはいえない部分もあり、実際のところは、カリウムの重要性は「根の成長」よりも、カリウムによってさまざまな酵素が活性化され、光合成の活性化、気孔の開閉、でんぷんの合成を促進するという点のほうに着目すべきだといわれています。
また、カリの正確な役割については分かっていない部分も多くあるといわれていますが、冒頭に書いたように、「根肥」と呼ばれ、植物の根の発達を促進するという説明がされている解説書も多いと思われます。これらは、洋ランの根張りを良くする効果があるという立場からの解説ですが、このような解説が多く行われている事から考えると、洋ランの根張りを良くするためには、カリが重要だと考えて差し支えはないと思われます。
なお、植物に必要な栄養素のうち、微量ではあるが重要な成分として、カルシウムやマグネシウムというものが挙げられますが、カリが過剰になってしまうと、カルシウムやマグネシウムの吸収を阻害し、これらの成分が不足することになってしまうので、カリが過剰にならないように注意することも重要です。
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