バンダ
バンダは、もともと、野生の樹木や岩肌に根を張り付かせ、そこから成長していく着生種の植物です。そのため、バンダの特筆すべき特徴として、水分を長い根っこ(気根)から吸うということが挙げられます。
そのため、バンダの根は空気を好む性質があり、空気に晒されることを好みます。そのため、バンダは、他の洋蘭とは異なり、用土は使わずに育てるのが一般的だといえます。用土に入れてしまうと、いわゆる根腐れという現象を起こしてしまうので、栽培するときには工夫が必要な品種です。
ただし、用土を使わないとはいえども、大きな鉢やバスケットに入れれば栽培できますので、適切な知識で栽培すれば、園芸の初心者でもバンダの栽培を十分に楽しむ事が可能だと思います。ただし、バンダの花が咲くにはかなりの年月が必要で、小さな株を大きく育てる覚悟が必要です。あきやすい性格の人には、バンダの栽培は向かないと思います。
栽培の際に特に注意すべき点は、根が用土の中に入っていないために、夏はよく乾いてしまうということが挙げられます。夏場は風通しのよい屋外に置きジョウロで水を与え、冬場は室内管理で霧吹きを用いることが重要です。
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【一言メモ】
バンダの花言葉:「身軽」
→バンダという花の名称は、サンスクリット語が語源ですが、樹木にまとわりついて生育しているために「バンダ」と呼ばれるようになったようです。周囲の樹木にまとわりつくバンダは、他の植物と比べると、確かに身軽に見える花だといえます。