シンビジューム(シンビジウム)
本来は、自生ランとして、東南アジア一帯の広い範囲に自生していた種類ですが、私達が花屋さんから購入する場合には、多くは鉢植えのものとなっています。日本国内においては、宮崎は全国でも有数のシンビジュームの産地で知られており、花屋さんでシンビジュームを眺めていると、多くの人は「宮崎産」のものを目にする機会があるのではないかと思います。
さて、実際に栽培するときには、鉢植えによる栽培ですので、株と鉢の大きさのバランスが悪くなってしまうと、株の成長に支障をきたすことになるので、株の成長に応じて、大きな鉢に植え替えたり、株分けの作業によって2つの株に分けて育てるなどの工夫が必要になります。
さて、シンビジュームには多くの種類があり、その中には日本の皇族の名前からつけられた品種名もあるなど、品種の種類の多様性を楽しむだけでも非常に興味深いものです。
シンビジュームは、冬に花を咲かせる品種で、ほかの洋ランと比べると冬の寒さに強い品種ですから戸外で栽培することもできます。しかし、気温の差が激しいと植物に負担になってしまいます。また、戸外に置き放しにしたままで、鉢を霜に晒してしまうようなことをしてしまうと、さすがのシンビジュームも枯れてしまう危険性が高いので、注意する事が大切です。
また、シンビジュームは一旦花を咲かせると、花を長く咲かせるのが特徴ですが、そのため、株の栄養が花に吸い取られすぎ、次の年の花の生育に影響がでるので、早いうちに花を茎ごと切り、切り花として飾っておくのが良いと思われます。
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【一言メモ】
シンビジュームの花言葉:「飾らない心」、「素朴」、「誠実な愛情」
→洋ランの中では比較的丈夫に育ち、日本の環境にも適応しやすい。豪華ではないとしても、厳しい環境の中で花を咲かせてくれるシンビジュームは、素朴で誠実なイメージなのかもしれません。