洋ランと温室
洋ランは、基本的には冬の寒さに弱いため、洋ランを趣味で育てている人の多くは、洋ランを育てるための温室を作っています。温室を作る際には、園芸店などで園芸用のビニールハウスを購入する場合もあれば、プラスチックの建材(いわゆるタキロンと呼ばれるものなど)を活用して自作の温室をつくる場合もあります。
特に、冬の寒さや霜などから植物を守るためには、温室をつくることは非常に重要になってくると思われます。ただし、趣味としての植物の栽培については、大規模に展開したいという人もいれば、数は少なくても数鉢の植物を育てていきたいという人も居ると思いますので、少ない数の鉢で楽しみたいという人は、温室を作らなくてもよいと思います。ただし、温室を作らない場合には、洋ランを育てるための温度や湿度などの生育環境には一層の細やかな配慮が必要になると思います。
さて、温室を作る場合、室温を一定程度維持しておく事が求められます。洋ランの中で比較的寒さに強いとされるシンビジュームなどの場合には、温室の中に入れて栽培しておけば、冬を越すことは比較的簡単にできると思いますが、寒さに弱い品種の場合、温度を上げるための熱源が必要になる場合があります。石油ストーブなどを熱源として活用する人もいるようですが、石油ストーブは火災などの危険もあります。また、石油ストーブによって植物の生育になんらかの悪い影響が生じたという声もあるようなので、可能ならば、石油ストーブではなく、ヒーターとよばれる、温室専用の熱源を設けたほうがよいと考えられます。
なお、洋ランのための温室については、くわしくは洋ラン栽培用の温室の種類で解説いたしました。なお、どのような温室であっても、冬の温度を暖かく保つ事が目的です。しかしながら、その反面、暖かいために冬でも害虫の発生のリスクがあるという点に留意すべきです。
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